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フィギュアスケート男子
2017-2018シーズンまでに人類が到達したフィギュアスケートの最前線の一例




ジャンプ特化型の第一人者、ネーサン・チェン
世界選手権のほうがSPもFPも揃えて完全優勝しているので例示するに相応しいんだけどまともな動画が無いのでこちらで・・・

・100%の状態でなんとか全エレメンツこなせる限界の詰め込み方。しかしジャンプが崩れると目も当てられない惨状になる。
(まぁ彼の場合4Lzより3Aが苦手っぽいのでそこも弱点と言えば弱点・・・)
基本的に4Lzまでの4回転は全部飛べて、(たぶんループ以外は)コンビネーションにも出来て、演技後半にも仕込める。一番難易度の低いメインジャンプが3Aなんていう構成も彼なら可能かも。

・チェンの場合非常に好感が持てるのはスピンやステップでも妥協しないところ。たいていレベル4認定をきっちり揃えてくる。アメリカのフィギュアスケーターは伝統的に基礎を大事にするところがいい。バンクーバー五輪のエヴァン・ライサチェクは許さないけど。

・すべてのジャンプ特化型の弱点である、プログラムに高難度ジャンプを詰め込みまくっているのでコンポーネンツのつなぎ(Transitions)やら曲解釈(Interpretation of the Music)、あとは演技の構成(Composition)であまり高い評価を受けられないという課題を最も克服したタイプ。
(2018世界選手権で4回転6本飛んでPCS90点超え、つなぎこそやや低いが他の4項目で9点超えは見事だった。)

しかしオリンピックや世界選手権を見て改めて思ったが、やはりジャンプ偏重はミスのリカバリーが難しいというのを痛感する。
世界選手権のヴィンセント・ジョウと金博洋なんか特に見ていて痛々しかった・・・二人とも表彰台を狙えるレベルの選手なだけになおさら。








ジャンプ特化型とは逆のコンポーネンツ先行型?とでも呼ぶべきタイプ
コンポーネンツの評価に直結する、音を拾い表現に転換する力であるとか、エッジワークの滑らかさ/複雑さ/伸び/緩急、ジャンプを演技に落とし込みプログラムの血肉に変える力(つなぎの部分)などなど表現面に秀でていて、ジュニア世代を卒業する前後くらいの時期から少しずつ高難度ジャンプを習得し、シニアでの実戦を積みながら実力を高めていくタイプで、現役で1番成功している選手がこの宇野昌麿

・このタイプは3Aや4回転なんかを習得してしまえばシニア転向後には実戦を重ねれば重ねるほどPCSが安定して高得点出るようになる。当然と言えば当然なんだけど
(選手自身のコンディションやスケート靴のメンテナスみたいな問題で試合毎に安定しない可能性があるジャンプの成否と違い、その選手の持つスケーティング能力そのものは年を重ね実戦を積むごとに向上するし、安定して発揮されるものだから)

・特に宇野は3Aが得意であまり失敗しないし、イーグルからの入りなどGOEを意識した使い方も出来る。その上フリップもすごく得意なので現役選手では唯一3A-1Lo-3Fという高難度コンビネーションをFPに入れているが、これまでの歴史でもこのコンビネーションを武器としてISU公認大会で使いこなしたのはプルシェンコくらい
(しかもそれを演技後半に飛んで成功率も異常に高くGOE加点も凄いので、下手に4回転-3回転ジャンプを入れるより安定した点数源となっているのが大きい。)
そこに何種類かの4回転を習得して順次武器にしていっているので大崩れしにくいし、ジャンプがキッチリ決まれば高得点を狙える。

・宇野自身の弱点と言えばルッツが苦手。未だにエッジエラーを出すことも。フリップが得意なことと表裏一体になっている感も。あとはこのタイプの特徴として大崩れこそしないもののSP・FPをキッチリとミスなく揃えることがなかなか出来なくて、シルバーコレクターと化している。メンタルが弱いタイプでもなさそうなので集中力にムラっ気があるのかもしれない。

・しかしコンポーネンツ先行型は高難度ジャンプの習得さえ成功してしまえば強い。その最たる例は一時期絶対王者として君臨したパトリック・チャン。
逆に言えば4回転がまったく飛べないとそこそこの有力選手で止まってしまいがちとも言える。
(たとえばジェイソン・ブラウン。彼が3Aからのコンビネーションやトーループでいいので4回転もある程度飛べたら表彰台の常連だったと思う。)








バランス型。フィギュアスケートとはエレメンツとコンポーネンツの統合形であるということをよく理解して、なおかつそれを実践できている理想的な存在。現状での究極形が羽生結弦。
フィギュアスケート星人のエフゲニー・プルシェンコやアレクセイ・ヤグディン、2008年に靭帯断裂という大怪我を負う前の高橋大輔
がこのタイプと思われる。またハビエル・フェルナンデスもこのタイプに分類してもいいかもしれない。
(高橋の場合は怪我と年齢の問題で復帰後は4回転ジャンプの精度が幾分落ちしてしまい、それを補うため元々定評があった表現力を研ぎ澄ませていく方向にシフトしたという風に感じる。一方でフェルナンデスはジャンプが得意なタイプで精度の高い4Sがトレードマークだったイメージが強いが、ブライアン・オーサーコーチの指導の下で表現力が磨き上げられバランス型として完成していった印象を受ける。)

現役のバランス型である羽生やフェルナンデスを見ていると、現状でのエレメンツ面での"武器"の上限は4Sではないかと感じる。
この"武器"というのは、現役のフィギュアスケート選手がプログラムに無理なく落とし込みその一部にすることが出来るもの、と言う意味。

実際、彼らが飛ぶ4Tや4S、ついでに3Aは"振り付け等が存在しないジャンプのための完全なる予備動作"がほとんどない状態に到達している。
カウンターから3Aに入る、ランディング後に即座にイーグルに移行するなどTransitionsが強く意識されていてプログラム全体の完成度の高さを実感させる要素になっているし、そしてそれは関連するコンポーネンツの点の高さやジャンプのGOEの高さにも表れている。

ソチ五輪辺りまでは4Tや4Sは技術的な上限であってまだ"挑戦するべきもの"だったので、ジャンプをミスなく飛べるかどうかに焦点が当てられるレベルに過ぎず、"武器"とまでは呼べなかった。

この"武器"が4Sまで拡張された原因は金博洋の登場とネーサン・チェンの存在が大きい。
2015-2016シーズンに4Lzをプログラムに組み込み鮮烈なシニアデビューを果たしたボーヤンの衝撃は凄まじかったし、そこに同じく4Lzを飛べるネーサン・チェンが加わり、それに刺激を受けて羽生が4Loを、宇野が4Fを開発し、アクセル以外のすべての4回転ジャンプが出そろって技術レベルが飛躍的に向上した。

結果的にシニアの世界で勝負するなら4Tか4Sを飛べればいいという時代が終わって、技術面での挑戦の最前線が4Lzや4Fになったことで若手はそれを目指すようになったし(若手という年齢ではないが4Lzに挑戦を始めてぐっと実力をつけ表彰台で見かける機会が増えたミハイル・コリヤダがその最たる例かも)、羽生のように既に実績十分の選手も高難度ジャンプに手を出したことで4Tや4Sが難易度低めのジャンプという扱いになった。

羽生が五輪連覇に成功し、世界歴代最高得点をしょっちゅう更新しているのもこうした技術的拡張に彼自身が付いていき、"武器"のレベルの更新に成功しているからに他ならないと感じる。
そういった意味で技術的な挑戦を果敢に続けていたネーサン・チェンが世界選手権覇者となってその努力が報われたのが個人的にとても嬉しかった。

一方で来期以降のレギュレーションの大幅な変更(FPの時間が30秒短くなるとか、GOEが5点刻みに拡張するとかいった話)を考えると、ISUの思惑としてはここ数年間続いていた技術レベルの拡張をいったん足踏みさせて技術偏重に歯止めをかけ、バランスを取ろうとしているようにも見える。
バンクーバー五輪以降の8年間はルール改正と選手の向上心・挑戦意欲とが相乗効果をもたらしフィギュアスケートを正しい方向に進化させてきた。なのでこれが技術レベル向上に対する意欲や挑戦意欲を削ぐルール改悪になって欲しくはない。

しかし技術偏重は選手への過度な身体的負担となって跳ね返ってきている。あるいはエレメンツの詰め込み過ぎで芸術性が蔑ろにされ、技術品評会の体になってしまうのも本末転倒だ。
何度も繰り返すがエレメンツとコンポーネンツはフィギュアスケートと言う競技の両輪であって、実際にこの2つを高いレベルで統合し、氷上で体現できたバランス型の選手たちはいつの時代も高い評価を得てきた。そのお手本のような存在である羽生がそうであるように、技術的にも表現面でも同時並行的に前進を続けていくことが最適解だと思うし、チェンタイプであろうと宇野タイプであろうと目指す先は同じだろうとも思う。

4回転ジャンプを何本入れるかではなく、4S以上の高難度のジャンプが"武器"にまで洗練されていくこと。あとは技術的な上限の開拓として4Aを飛ぶ選手が現れること。
この辺りが個人的に楽しみにしている伸びしろである。

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フィギュアスケート | 19:53:32 | コメント(0)
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