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fate/zero(ネタバレあり)
fate zero 01

2011年冬から2012年春にかけて放送されていた作品だそうです。
fateシリーズは結構有名だと思いますが個人的にはこれが初視聴作です。

まずfateシリーズ全体というかType-Moon作品というものに対して言及しておきます。
むかし事情通に聞いた話ですがこれらの作品群は、原作者(奈須きのこ)の中二病精神の産物を大真面目に同人作品→商業作品へと昇華させていったものということで、言わば他人の高純度の黒歴史の結晶をまざまざと見せ付けられるかのような感覚でしょうか。

いわゆるセカイ系というジャンルだと思います。
というか一昔前のライトノベルというと、どれも独自の世界観を丁寧に構築してあるのが普通でした。
"設定厨"なんていうスラングも有りますね。
少なくとも設定だけ作り込んで満足したり、それを元に一筆取ろうとするも、意外と文章書くのが苦痛で挫折する人間は山ほどいた/いるなかでこうして一部の本物だけがその世界観を生かした作品をちゃんと書ききることが出来るんだと思います。

そういう意味で私個人はこの原作者の方に深い敬意を払ってはいるんです。大変な力作ですからね。
しかしすでに同人ではなく商業作品であるという点において客観的な批評をするなら、セカイ系に区分される類の作品はおしなべて「事前に設定資料集のようなものを通読し、作品の世界観を理解する努力」を強要してきますよね。

緻密な世界観の構築は悪いことではないです。物語に深みを与えてくれます。
私自身もそのような作品が好きです。
そしてストーリーの分かりやすさとそれはちゃんと両立できます。
ジブリアニメなんかがその最たる例でしょう。もののけ姫とか、千と千尋とか。あれらの作品は、民俗学や宗教学、あとは考古学の素養があればいくらでも掘り下げられますが、別にそんなものなくても子供から大人まで楽しく視聴できますよね。

個人的には、作品の進行中に地の文や登場人物の発言等で行う小出しの説明だけであらかた理解できることが望ましいと思います。その上で、ストーリーや世界観をより深く理解したいという好奇心を満たすものとして設定資料集が機能すればいい。
難解な専門用語や複雑な人間関係、背景設定を基本的なストーリーの流れに織り込み、あらかじめそれらを理解していることを前提に進行していくセカイ系作品群のやり方は、あまり万人受けはしないですよね。

もちろんそれがたまらないという人もいるでしょう。
あるいはストーリーより雰囲気を楽しめればいいという人もいるでしょう。
中二病的発想の清々しいまでに屈託のない具現化によって描かれた作品なので、コアなファンが付くのも理解できます。
最初の作品が商業化されたのがもう10年以上前で、しかも当初は18禁ゲームだったようですがのちに全年齢対応となりアニメ化もし、つい最近も新作アニメが公開されていたようですし、FGOというソシャゲまで出ているので結構幅広い年代から支持を集めているのかもしれません。



blackhistory.png

まぁしかしその清々しいまでの中二病っぷりに中てられて、人によっては古傷を抉られるような、同属嫌悪とも共感性羞恥とも違う複雑な感情にのた打ち回る危険性もあるので、その点について事前の留意が必要ですね。




fate zero 00

そろそろ本題に入りますか。
fate/zeroについてはfateシリーズの中でもスピンオフ作品に相当するらしく、アニメ原作にあたる小説の著者も原作者とは別の方みたいです。
虚淵玄という作家さんは名前だけは何度も聞いたことがあって、小説だけでなくゲームやアニメや特撮の脚本も担当されている方で、なにより救いのない話を書くことで有名だとか。

実際アニメの内容自体はずいぶんと意地悪な、悪趣味なストーリーをしていましたが(私が好きな"子供だましではない話"とはまたちょっと違っていたのが残念でしたけど)、でもウェイバー・ベルベットとイスカンダルの話、そしてそれとリンクするブリテン王アルトリア・ペンドラゴンの話に関しては、それだけでお釣りが出るほど良かったです。

聞くところによるとウェイバー・ベルベットの話は放送当時、相当反響が大きかったらしいですし、やはりジュブナイル要素って大事だと思いますね。
最近流行りのなろう小説型の万能の主人公に対する感情移入とそこからカタルシスを得るってスタンスは、アノミーに対する1つのネガティヴな処方箋でもあり、視点を変えれば努力・自己批判・成長の拒絶と否定でもあるんですよね。
いずれにせよ虚無感がいっぱいでどうも受け付けないです。
だから強者や狂人が跋扈するfateの世界観にあって、ウェイバーの存在(やイスカンダルとの関係性)は非常に効果的で私好みでした。この点については多くの人に視聴をオススメできるんですけどね・・・

そして、聖杯問答に端を発するイスカンダルとアーサー王の王としての在り方の違いの描写は、図にすると↑な感じでしょうか。
現代社会でウケる指導者像とマッチするという点からも、視聴者からイスカンダルの方が支持されやすいのは明白ですが、その在り方の差そのもの、そしてその差が生んだ"所産"をああも冷徹かつ鮮明に対比させ映像化するなんて、虚淵玄という人はセイバーに親兄弟でも殺されたんでしょうかね。こちらも一見の価値ありです。

このように部分部分を抜き出せば私好みの"子供だましでない話"としても読めるんですが、いかんせんベースとなる世界観がアレなので・・・合う人と合わない人がはっきり分かれる作品だと思います。
やたらとバイオレンス&スプラッタです。
死とか絶望とかいった要素は、必要に応じて挿入すればいいものです。
そこかしこに腐臭をまき散らすと説得力を失うし、食傷気味にもなりますよ。


ということで先日書いたメイドインアビスのように万人にオススメする作品ではないですが、神話・世界史愛好者や中二病をこじらせている人、鬱展開大好きな人には向く作品なのではないでしょうか。

主観抜きで10点満点中7.0点くらいかな。
破綻なくストーリーが展開していき、広げた風呂敷が丁寧に畳まれオチも付いていて続編というか本編(fate/staynight)へ接続していく兆しの描写も良かったですが、上述通り食傷気味なのと、ストーリーをちゃんと理解したければ原作に付随する設定をある程度読み込んでおくことが前提ですから、そこがマイナス要素ですかね…
当然、fateシリーズファンならもっともっと高評価でしょう。


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アニメ | 21:20:58 | コメント(0)
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